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2015年06月01日

舞台版『お父さん、牛になる』千秋楽を終えて

原作者のぼくが脚本としてガッツリ携わりました、劇団仲間企画公演『お父さん、牛になる』ですが、昨日で4日間全6ステージ、無事に終演となりました。ご来場くださった方々、告知をリツイート等してくださった方々、公演をお気にかけてくださった方々へ、まずは心よりの御礼を申し上げます。

ぼくは全公演を毎日1回、計4ステ観させていただきましたが、どれも満員御礼でたいへん嬉しかったです。それは原作者としての喜びであると同時に、劇作家としての喜びでもありました。自分の書いたセリフが俳優によって息を吹き込まれるさま、物語世界が見事にビジュアル化された舞台空間、それに見入るお客さんの空気。おとなのお客さんはもちろん、劇団仲間はそもそも児童向けの芝居を主戦場に置かれてるだけあって、小学生のお客さんも多く観てくれたのですが、ちらちら横目で見るかぎり、すごく集中して楽しんでくれているようすでホッとしました。

まずはこの公演の企画者でもある、演出の木内希さんに感謝。木内さんはほんとうに原作を愛してくれていて、だからぼくも安心して「物語の核や言葉のニュアンスさえ沿っていればオッケーなので、よくなるぶんにはどんどん台本アレンジしてください」とすっきりおまかせできたし、実際、それが間違っていなかったことは、できあがったものにはっきり表れていました。こちらの意図を的確に汲みつつ、それをよりおもしろく効果的に立ち上がらせてもらえて、作者としては感無量。回を重ねるごとにさらにブラッシュアップされていき、観るたびに新鮮な味わいを得られるような舞台に仕上がっていたと思います。

キャストのみなさんもそれぞれよかった。鈴木さんは翻弄される主人公を、ちょっとヒネたところがあるけどまっすぐなキャラとして瑞々しく演じてくれたし、お姉ちゃん役の浦山さんは、感情がラストへ至るまでにだんだん変わっていくさまがとてもうまく表現されていて、「これはこの子の物語だったのかもしれないなあ」とこちらに思わせる絶妙な演技でした。いちばんセリフが多くてたいへんなお母さんを演じた浜谷さんは、緩急や言い回しの技術はもちろん、立ちふるまいの細部までみごとに体現化してくれて作者のぼくも大納得。藤岡役の鎌田さんは、冒頭の見切れ役や牛の脚役も兼ねつつほんとうにお疲れ様さまで、コメディリリーフとして、もはやそこにいるだけでニヤニヤ笑わせてくれる存在感。ウザ川役の小野さんは(こう言っていいのかわからないけれど)ほんとうにぴったりのハマり役! 一挙手一投足がぜんぶおもしろくて、完全にその場を持って行く強烈さが最高。そしておばあちゃん役の二瓶さんは、さすがの貫禄でほんとうに完璧。まったくもってぼくが思い描いていたそのままのおばあちゃんがそこにいたことにおどろきました。

牛の脚も演じてくれた制作の佐々木さんをはじめ、美術・音響・照明・小道具や装置などスタッフのみなさん、それぞれがいい仕事をしてくださってました。美術は具象と中小の兼ね合いがベストマッチングだったし、とくに牛! あの牛の造形は筆舌に尽くしがたいほどすばらしくて、はじめて観た初日、あの存在感のある「牛」がふすまの向こうからドンと登場したのを目にした瞬間、ぼくは心のなかでこの舞台の成功をなかば確信したほどです。あれはほんとうによかったなあ。

そんなわけで、もちろん感想は人それぞれですが、少なくともぼくは単純に一観客としてすごく楽しく観劇できたし、今でも場面のひとつひとつが頭のなかに鮮烈によみがえってくるすてきな芝居だったと思います。自分の原作を自分で戯曲にするという、ヘタを打つとどっちの立場的にも微妙にまずそうな、なかなか気合いのいる作業でしたが、そのぶん、持てる技術のかぎりを注いでやらせていただきました。結果的には原作者として劇作家として、この芝居に関われたことを心から幸福に思いますし、とっても楽しい仕事でした、ほんとうに。あらためて、この舞台に関わったみなさんに多謝多謝多謝。ありがとうございましたー!

再演、あるかなあー??
posted by 晴居彗星 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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